ウォシュレットの導入を検討する際、本体価格と取り付け費用ばかりに目が行きがちですが、長期的に見ると「隠れたコスト」も考慮に入れる必要があります。それは、**電気代(ランニングコスト)**と、製品の寿命に伴う買い替え費用です。 ウォシュレットは、便座の暖房や温水洗浄のために電気を使用します。特に、常に水を温めておく「貯湯式」のモデルは、電気代が高くなる傾向があります。一方、使う時だけお湯を沸かす「瞬間式」のモデルは、本体価格は高めですが、電気代を抑えることができます。最新のモデルには、人を感知して便座を温める「人感センサー」や、使用しない時間帯に自動で節電する「おまかせ節電」などの機能が搭載されており、これらの機能を活用することで電気代を大幅に節約することが可能です。安価なモデルを選ぶ際も、節電機能の有無や年間消費電力量を確認し、ランニングコストも考慮して選ぶことが賢い選択と言えるでしょう。 また、ウォシュレットの一般的な寿命は、約7年から10年と言われています。これは、内部の電子部品やパッキンなどの消耗品が経年劣化するためです。寿命が近づくと、水漏れや水が出ない、温水にならない、異音がするなど、様々な不具合が発生しやすくなります。寿命を過ぎた製品を無理に使い続けると、故障による水漏れなどのリスクが高まるだけでなく、部品の供給が終了して修理ができなくなる可能性もあります。 したがって、ウォシュレットを選ぶ際には、本体価格や取り付け費用だけでなく、日々の電気代や、将来的な買い替えの可能性も視野に入れることが大切です。これらの隠れたコストも考慮して、トータルで最も経済的かつ快適なウォシュレットを選ぶことが、長期的な満足度につながります。